2004年03月21日
景色
工房の隣の空地はいい感じに木が景色を作っていて、その先にあるマンションの外壁を覆い隠してくれていました。春には少し遅めに山桜が咲き、初夏に桑の木が実をつけると鳥が集まってくる。大きな金木犀は匂いをふりまき、秋には鬼ぐるみを収穫する楽しみがありました。
それがある日切られることになったのです。マンションの住民から虫が出るとかそんな苦情があったらしい。今日一日でやっつける勢いで朝早くから沢山の人が作業着でやってきて、あっという間に松、杉、桑、胡桃が倒された。花見を楽しみにしていた桜は倒されはしなかったものの、みすぼらしい姿に切られてしまいました。倒された木を材料と見れば、普段使っているものよりはるかに細くて小さな材料にすぎない。木がなくなることで失われたのは風景だけではないことを実感しました。
投稿者 hilosi : 2004年03月21日 22:25